Baumkuchen’s Workshop

バイオリンと電子工作、DIY、ジョギングなど。

第2種 電気工事士への道 #7

2.2 配線設計まで進みました。

やっと、電気工事士らしい問題です。ベースは、経産省電気設備の技術基準の解釈 です。

これは、覚えるしかないですね。

電線の許容電流

 電線で消費される電量(=発熱)と電線素材の耐熱温度で決まります。設問としては、気温30℃という前提が置かれていますが、当然、周囲温度が高くなれば許容電流(発熱量)は低くなります。技術基準の解説では、ちゃんとそれに対することも書かれていています(第146条2項二号 146-3表)。

過去最高気温(41.1℃ @熊谷市)で考えると、補正係数は

  √{(60-41.1)/30} = 0.79

となり、1.6mmビニル電線では、27A → 約21A しか流せなくなります。

20Aのブレーカには、1.6mm電線以上でよいことになってますが、結構ギリギリです。

配線用遮断器

 テキストには、例えば30Aのブレーカにつなげるコンセントとしては、30Aか20Aが使えるとあり、同じ定格か一つ下の定格が組み合わせ可能と書かれています。ただし、一切理由もなし(単に、買ったテキストが悪かったのか、それとも、電気工事士の試験は、理由は求めないから省いている?)

当然、理由はあるわけで、ブレーカとコンセントの組み合わせについては、技術基準の解説 第149条2項一号 149-3表にあり、その理由が、電気設備の技術基準の解釈の解説(何てまどろっこしい名前なんだろ)に書かれています。

この場合、分岐回路の過電流遮断器の定格に対して不釣り合いの過小な容量のコンセント等の接続を認めると、電気使用機械器具又はコードで短絡等の事故が発生した場合に、過電流遮断器が動作する前にコードが焼損すること又は過電流遮断器が動作しないことがある。このようなことのないように、分岐回路の種類に応じて適正な容量のコンセント等を接続することを定めている。

 すくなくともテキストなんだから、ちゃんと理由は書いて欲しいですね。

あと、ブレーカの目的も。電気機器の保護が目的と勘違いしている人もいると思いますが(確かに、その役目も果たしているが)、第一の目的は配線の保護ですね。要は、配線が燃えないためにあるんです。そうじゃないと、電気機器が故障したら即火事ですね。

 

 

次から、3.1電線及び電気機器。工事内容に近くなってきます。

 試験まで、あと、97日。