パソコン(LaVie LL750/R)が壊れました。
すこし前から、スピーカから時々、ガリ、ガリと大きな音がしてましたが、とうとう逝ってしまいました。同時に、何かが焦げた匂い。
ただ、その他の動作は、全然問題ないので、そのまま使えます。が、焦げた匂いが気になります。そのうち、火でも噴いたら怖いので、とりあえず分解してみることに。
分解方法
似た型番の分解ビデオを参考にしました。
ハードディスク取り出し
裏カバーのネジ(赤○箇所)を外し、ハードディスクを取り出しておきます。以降の分解では、ねじサイズはすべて同じですが、ここだけ短いのが使われていました。
DVDドライブ取り外し
左側のネジが、DVDドライブ固定用のネジです。これ1本を外すと、本体からDVDドライブを引き抜くことができます。右側のネジは、Wi-Fiモジュール用の固定ネジですが、これがキーボード下のパネルにつながっていますので、ここで取ってしまっても可。
スピーカパネル取り外し
まずはじめに、スピーカパネルを外します。固定は本体裏側の4か所になります。真ん中2つは、バッテリーベイの中にあり、ここだけ、ステンレス色のネジになります。
液晶ディスプレイのヒンジカバーとスピーカパネルは一体となっているので、隙間にプラスティックのヘラを当て外していきます。
キーボード取り外し
次は、キーボードです。本体裏の4か所のネジを外すと外れます。
キーボードからのフラットケーブルがつながっているコネクタ(下側の長い方)。黒いラッチを持ち上げるとフラットケーブルが簡単に抜けます。
ディスプレイ取り外し
ディスプレイを外す前に、本体から配線を外します。左側ヒンジから出ている配線はコネクタ1つ。黒いテープ状のものを持ち上げると、コネクタがぽろっという感じで外れます。
右側ヒンジからの配線。白、黒の線は、Wi-Fiのアンテナでしょうか。本体の上面から裏面に貫通する穴を通っています(緑矢印)。液晶パネルからの配線にあるコネクタ(赤矢印)は、外すのが少し大変でした。小さいので、あまり力をかけられず、ピンセットで、少しずつ動かして外しました。配線は溝に沿う形で入っているので、ピンセットで丁寧に外していきます。
配線を外したら、裏面の2か所のネジを外します。(まだ、液晶ディスプレイは外れません)
次に、ヒンジ横のネジを外すと、液晶ディスプレイが外れます。
ディスプレイを外して分かったこと。本体側はとっても軽かったです。
上面パネル取外し
次は、上面パネルの取り外し。ネジを外す前にフラットケーブル類を全て外します。ネジは中央上の1か所です。
裏面のネジを外します。これで、上面パネルが外せます。上下パネルの隙間にプラスティックのヘラを当て外していきます。(この写真を撮った時は、Wi-Fiモジュールのネジを外す前でした。これを外しておかないとパネルは外せません)
基板取り外し
基板に接続しているコネクタ類(矢印箇所)を外します。また、基板を止めているネジ(1か所)も外します。
基板を外した下面パネル
基板本体。裏表ひっくり返した状態。
スピーカ用コネクタ
切り欠きの近くのものがスピーカにつながるコネクタでした。
オーディオIC Realteck ALC275
オーディオ関係のICはこれです。基板左側に、マイクとイヤホンのジャックがあります。ただ、Webを探しても、データシートが見当たらず。
故障原因調査
目視及び導通確認
目視及びルーぺで、基板表面を確認しましたが、部品の破損、焼損箇所は見当たりませんでした。また、スピーカ用コネクタのピン4本(L,RのHiーLo)と、オーディオ用ICのピンに導通があることまでは確認できましたが、それ以上は確認できませんでした。
あきらかな焦げの匂いがあったので、容易に故障個所が分かるかと思ってましたが予想が外れました。逆に、そこまでの損傷がなかったということで、はじめ考えた”火でも噴いたら”というのは、なさそうです。
このままでは、これ以上の調査は難しいと思いますので、一旦、復元を行い様子を見ることにしました。写真の基板は奇麗ですが、分解直後はかなり埃がたまっていたのでそれがショートしてたのかも、と言う原因も考えられなくはなかったので。
復元後
結果は、ほぼ変わりませんでした。スピーカ音量を最大とすると、かすかに音が聞こえます。また、イヤホンジャックからは普通に音が聞こえます。これから判断するにオーディオICまでは生きてるのでは無いかと。
よって、オーディオICのデータシートを何とか探しだして、故障探求を続けたいと思います。それまで、イヤホンで我慢するしかないです。