Baumkuchen’s Workshop

バイオリンと電子工作、DIY、ジョギングなど。

電動丸ノコガイドを作る

ここのところ、CNCのコントローラソフトの移植に難航していたこともあり、半ば現実逃避的なところもありますが、”成果”を出せるものに手を出しました。
5月に買った電動丸ノコですが、そこそこ活用はしていたものの、もう少し活用すべく、正確にカットできる治具を作りたいと思っていました。

baum-kuchen.hatenablog.com

幾つかのYouTubueタイトルを見ての自作です。

材料

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主要材料は、

  • 450x900 t12ベニヤ
  • 30x40 角材2本
  • 15x15 t1.5 Lアングル

アルミアングルは、剛性アップのため、もう少し肉厚のものが欲しかったですが、ホームセンターには売ってませんでしたので、まずは、これで作ります。、

ベース

ベニヤ、Lアングルは、長さ600にカット。角材は、ベニヤの幅(450)に合わせてカット(3本使用)

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角材を、ベニヤの両端に接着&裏からネジ止めします。角材に取り付けるレールの幅を考えれば、角材は、450mmの長さは不要なんですが、ベニヤの反り防止とか考えて、今回はベニヤ幅一杯の長さにしています。

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レール

アルミLアングルを角材の上にネジ止めします。寸法は、電動丸ノコのベースプレートの幅に合わせています。ちょうど、鉛筆のマークのところに丸ノコの刃が来るイメージ。

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この状態で、電動丸ノコを載せて、レールの範囲で動かしながらベースのベニヤ板に切り込みを付けていきます。電動丸ノコのカット深さが43mmで、角材の高さ+アルミLアングルが41.5mmなので、1.5mm位のカット溝ができるはず。

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ストッパ

丸ノコがレールから飛び出ないように、ストッパを付けます。ストッパは、余ったLアングルを使ってます。

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電動丸ノコを載せてみたところです。

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ガイド

このままでも、かなり使えると思いますが、加工物を刃に対して直角に置くためのガイドを設置します。ベニヤ板に切った丸ノコの溝とガイドの角材が直角になるように調整して固定しました。

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この状態で、電動丸ノコをレールに乗せ、ストッパにかかるまで、ガイドも一緒にカットしてしまいます。ガイドの端は、ちょうど電動丸ノコがストッパに当たったときの刃の中心位置を合わせていますので、ガイドに当てた部材が、キッチリとカットできるということです。

今使っている丸ノコはエントリーモデルというのもあって、刃の角度がずれやすいので心配でしたが、直角度も、まあ、問題ないでしょう。

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実は、ここで、一つ失敗をしてしまいました。最初にガイドを木ネジで止めたときは、ガイドにできるカット部分を避けるように、カット位置から左に木ネジ3個、右に2個で止めました(写真ネジ間隔が一番狭いところが、カット位置)

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ところが、電動丸ノコでガイドをカットしてるときに、チャリーンという音と火花が。角材に釘でもささっていたのかと思って確認して見てみると、角材を止めていた木ネジがちょうどカット位置に来ているではないですか。すでにお気づきの方もいるかもしれませんが、木ネジを”裏”から止めているので、上の写真の左から2個目の木ネジが、ちょうど表から見たときの丸ノコの刃の位置と重なっていました。
木ネジはそのまま抜くことができ、抜いた位置の左右の適当なところで固定することとしました。単純なミスですが、この手のミスは、ありがちです。今回、大事に至らなくてよかったです。また、このようなミスを楽しむのも、DIYの醍醐味ではないでしょうか。(と、自己弁護)

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トグルクランプ

次に、加工物を固定するトグルクランプを設置します。YouTubue動画にも良く出てくるものです。

実際のものを入手してみると、結構小さい印象です。

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加工物を固定するゴムのところが少し歪む感じになりますが、結構しっかり止まります。十分使えます。


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で、ここで再び失敗。

実際にトグルクランプで角材を抑えてカットしてみたときに気づきました。電動丸ノコをレールにそって進めると、丸ノコのモータともろ干渉します。あと1cm位進めれば、加工物がカットできる位置なんですけどね。

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結局、左側のトグルクランプの位置をずらすことにしました。できるだけ、刃に近い位置で押さえたかったんですが、仕方ないです。

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約9cm位移動しましたが、モータにも干渉しない位置で、クランプ力への影響もほぼなしで事なきを得ました。

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スケール

ガイドの角材のカット位置から、左右に目安のスケールをはりました。スケールは、すでに刃の幅分を考慮していることになるので、スケールの値がカット後の部材の寸法になるという訳です。(これを考えた人は頭いいですね。ほんと)

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部材ストッパ

最後に、同じ寸法に何度もカットするときに使えるストッパを作ります。余った角材と先ほどのトグルクランプを活用して作ります。この形は、作っている最中に思いつきました。作りながら、考えていくのもDIYならではですね。

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使い方は、これをガイドのカットしたい位置に置いて、トグルクランプで固定すれば良いです。

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試し切り

試しに、部材ストッパを使い、丁度10cmの角材を2個切り出してみました。あとで寸法を測ると誤差0.5mm以下位でしたので、まずまずではないでしょうか。

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おわりに

今回ようやく、作りたかった電動丸ノコガイドを製作しました。

電動丸ノコ自体がエントリモデルということもあり、今回の丸ノコガイドは、その範囲で十分なものができたのではないかと思います。何といっても、部材がちゃんと寸法通りに直角に切れるのが気持ちがいいです。これから、この電動丸ノコガイドを使って、DIYにいそしむこととします。

最後まで御覧いただき、ありがとうございました。