Baumkuchen’s Workshop

バイオリンと電子工作、DIY、ジョギングなど。

3Dプリンタ「VOXELAB Aquila」の改善#1

「VOXELAB Aquila」を改善した結果を書いていきます。

baum-kuchen.hatenablog.com

押し出し機へのフィラメント挿入角度の改善

幾つかの印刷をした結果、押し出し機へのフィラメント挿入角度に無理があるなと感じました。YouTubeを見ると、長時間使っていると押し出し機への入り口のところがすれて摩耗してしまうといった動画もあり。改善方法も多数、UPされていました。

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ということで、簡単な方法で改善できないかと考えてやったのが今回の対策です。

部品は、もちろん3Dプリンターで作るわけですが、フィラメントをガイドする滑車だけは、戸車を買ってきました。

3Dプリンタで戸車を押し出し機に取り付けるブラケットを作ります。押し出し機には、丁度、拡張用のM3ネジ穴が2個空いていたのでそれを活用。多分これは、フィラメント切れセンサの取り付け用だと思いますが、今は、これを活用します。(写真は、試作版。実施のものは、少し修正を加えてます)

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戸車を付けたところ。フィラメントの挿入角度も問題無いかと。
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フィラメントスプールホルダーの改善

1Kgのフィラメントをスプールホルダーに引っ掛けて使う訳ですが、購入したフィラメントのスプールの内径がかなり大きく(約Φ74)、うまく回転できていない感じです。押し出し機がフィラメントを出し入れするときにゆらゆら揺れていますし、押し出し機の力でスプールを回転させるには無理があるような位置関係です。

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写真では分かりずらいので、図解するとこんな感じです。

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スプールの重心がスプールホルダーの中心に来ないため、回転モーメントがその分増えて、押し出し機に余計な負荷がかかっている様に見えます。いまのところ、押し出し機が負けることはなさそうですが、無駄な力は、そのうち摩耗、故障の原因になるのではないかと考えた次第。

対策方針は簡単です。スプールの重心をスプールホルダーの中心に合わせること。そのために、フィラメントスプールの内側に、アダプタを追加します。

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実際に装着したところです。単に、スプール内に嵌めただけですので、ずれてこないかは使ってみて確認します。当然、中心に来てますが、内径をあまりスプールホルダの外形に合わせると摩擦が増えると思ったのと、スプールの端がスプール脱落防止のため少し径が大きくなっているので、それに合わせているので、若干は遊びがあります。

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実際の使用感

実際に使ってみたところです。写真では分かりずらいですが、押し出し機からフィラメントを少し出しただけで、スプールが回転するようになりました。まずますの、出来ではないでしょうか。

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