リョービMW-46Aは、入門用の電動丸ノコで、精度的な面では多少遜色があります。
特に、刃の角度を調整できるようになっていますが、直角からズレやすいのが難点。
木製バイスを作るときも、このせいで、カッコ悪いものに成ってしましました。
今回、これを少しでも改善するための治具を作っていきます。
角度調整機構
刃の角度を調整する機構は、前についてますが、単に摩擦で止まっているだけなので、切る時力を掛けてしまうと、だんだんずれます。90度のストッパーもないので、ある意味仕方ないです。
後側は、リベットを中心に動くようになってます。また、ベースのフレームの剛性が弱いので、それもずれる要因ですが、これは改善の余地なしです。
構想
電動モータとベースプレートの間に、スペーサを挟んで、角度が90以上にならないようにします。
こんな感じ。
3Dプリンタ活用
電動モータの曲率に合わせて、3Dプリンタで治具を作りました。最初は全体を埋める形で考えましたが、単純にプリント時間節約のため、真ん中を削って横から見てコの字形にしました。こうすることによって、円形の部分がそれぞれモータに当たる感じになって接触が安定したと思います。
装着
仮止めした状態。ベースプレートの凸を避けるように、治具にも溝を付けています。
横から見たところ。電動モータの円形と一発でピッタリ合ってます。こういうところは、3Dプリンタは良いですね。手で削っていたら、何度もあてがって確認することになっていたでしょう。
結果
治具の固定は、結局、シンプルにベースプレートとモータ部で挟んだだけです。ちょうど溝があって、動かないです。もし、使っていてズレるようなら両面テープで固定します。
で、実際に使って見たました。ほぼ直角に見えます。
10回程連続でカットしてみましたが、ずれている感じではないです。
木材(多分直角)と当ててみるとほんの少し隙間が。
固定治具の裏面を紙やすりで、わずかに削った後の再トライ。修正されてます。
まずはこれで十分でしょう。しばらく使ってみて、何かあったら、また改善して行きます。