Baumkuchen’s Workshop

バイオリンと電子工作、DIY、ジョギングなど。

電動丸ノコMW-46Aの刃を直角にする治具作成

リョービMW-46Aは、入門用の電動丸ノコで、精度的な面では多少遜色があります。

特に、刃の角度を調整できるようになっていますが、直角からズレやすいのが難点。

木製バイスを作るときも、このせいで、カッコ悪いものに成ってしましました。

今回、これを少しでも改善するための治具を作っていきます。

baum-kuchen.hatenablog.com

角度調整機構

刃の角度を調整する機構は、前についてますが、単に摩擦で止まっているだけなので、切る時力を掛けてしまうと、だんだんずれます。90度のストッパーもないので、ある意味仕方ないです。

f:id:Baum_kuchen:20211025010121j:plain

後側は、リベットを中心に動くようになってます。また、ベースのフレームの剛性が弱いので、それもずれる要因ですが、これは改善の余地なしです。

f:id:Baum_kuchen:20211025010145j:plain

構想

電動モータとベースプレートの間に、スペーサを挟んで、角度が90以上にならないようにします。

f:id:Baum_kuchen:20211025010216j:plain

こんな感じ。

f:id:Baum_kuchen:20211025010251j:plain

3Dプリンタ活用

電動モータの曲率に合わせて、3Dプリンタ治具を作りました。最初は全体を埋める形で考えましたが、単純にプリント時間節約のため、真ん中を削って横から見てコの字形にしました。こうすることによって、円形の部分がそれぞれモータに当たる感じになって接触が安定したと思います。

f:id:Baum_kuchen:20211025010026j:plain

f:id:Baum_kuchen:20211025005955j:plain

装着

仮止めした状態。ベースプレートの凸を避けるように、治具にも溝を付けています。

f:id:Baum_kuchen:20211025010326j:plain

横から見たところ。電動モータの円形と一発でピッタリ合ってます。こういうところは、3Dプリンタは良いですね。手で削っていたら、何度もあてがって確認することになっていたでしょう。

f:id:Baum_kuchen:20211025010353j:plain

結果

治具の固定は、結局、シンプルにベースプレートとモータ部で挟んだだけです。ちょうど溝があって、動かないです。もし、使っていてズレるようなら両面テープで固定します。

で、実際に使って見たました。ほぼ直角に見えます。

f:id:Baum_kuchen:20211030121611j:plain

10回程連続でカットしてみましたが、ずれている感じではないです。

f:id:Baum_kuchen:20211030121629j:plain

木材(多分直角)と当ててみるとほんの少し隙間が。

f:id:Baum_kuchen:20211030121651j:plain

固定治具の裏面を紙やすりで、わずかに削った後の再トライ。修正されてます。

f:id:Baum_kuchen:20211030121707j:plain

まずはこれで十分でしょう。しばらく使ってみて、何かあったら、また改善して行きます。