我が家のピアノをトランスアコースティックTMピアノにしてみます。
トランスコースティックTMピアノとは
普通のサイレントピアノがスピーカで音を出すところ、
弦の振動をピアノ内部に広がる響板によって増幅させ、ピアノのボディ全体が共鳴体になることで、アコースティック特融の奥深い豊かな響きが生まれる
ということらしいです。要は、スピーカの代わりに振動スピーカで骨伝導イヤホンのように音を出すと言うことかと。確かに、手持ちの骨伝導イヤホンをピアノの裏の響板に当てたら結構な音で響いてました。
本物のヤマハ トランスアコースティックピアノは、お値段そこそこなので、原理が分かれば、自作するしかないというこで、作ってみることにします。サイレントピアノとしての音源はあるわけで、小型のアンプ+振動スピーカで実現できそうです。
構想
Amazonで調べると、ちょうど良さげな25Wの振動スピーカが売ってましたのでこれを使います。ヤマハのカタログを見ると振動スピーカ(トランスデューサ)を2個使い消費電力26Wとあるので十分使えそうです。これを響板になんとか取り付ければ、あとは小型アンプを接続するだけ。アンプも市販品で間に合わすこともできますが、全然、自作にならないので敢えて製作することに。と言っても、アンプ自体は、これもAmazonで、超小型のD級アンプ基板(max30W)を売ってましたので、これを活用します。
全体構成のイメージです。振動スピーカを調律の時に邪魔にならないところに設置するのが一番の課題かもです。ヤマハのホームページには、振動スピーカの重さが生ピアノの時の響板の響きに影響を与えないように取り付けるの難しかったとありますが、そこまで高品質を求めなければ大丈夫でしょう。
アンプ内の具体的な回路図は、下記の通り。SDは、電源投入時の出力を短時間停止するためのもの。調べると閾値が800mVで10μFで時定数1秒だったので、ほんの一瞬、出力が出るのが遅れる程度なので、気休め程度かと。
アンプ本体は、サイレントピアノ用コントローラと足の間の隙間に入れる構想(写真は、ピアノを下から撮ったもの。赤枠の位置。)です。
部品
早速、部品集めです。数千円で、うん百万の代わりが出来たら素晴らしいです。
今回のキーパーツ、振動スピーカーです。4Ω25W。試しに、オーディオアンプに繋いでiPhoneから曲を流してみたら、結構、良い音です。期待が持てます。
アンプの部品。秋月から購入したものです。スピーカ用の端子台がちょうどいいのが無くで、他に比べるとかなりデカいです。
20W位をドライブできるようにと、12V2Aのものを購入。
ただし、肝心のアンプ基板(中華製)が届きません。多分、今頃は船の上かなと。安いけど遅いのが難点ですね。
製作
アンプのイメージ。
例によって、ケースは3Dプリンタで製作(印刷)。アンプ基板が小さいので寸法は40x35mmくらいですがとっても小さいです。これで本当に30Wのアンプが出来るのかな。省スペースの場所に取り付ける関係上、取付ネジの1つはアンプ内を通すようにしてます。前面にタブをつけても良いですが、前からみたところがカッコ悪くなるので、ちょっとした工夫です。
部品をはめてみました。こちらが、前面。左がPWRランプ、右がスイッチ兼ボリュームです。
こちらが背面。大体、イメージ通りです。左からDCジャック、スピーカ端子、オーディオ入力です。
アンプ基板がまだ届いてませんが、できるところから組んで行きます。ボリューム(スイッチ付き)が基板取付用なので、ユニバーサル基板を小さく切って配線接続用に付けました。ついでLED制限抵抗と、ステレオ/モノラル変換用の抵抗も付けてます(写真では裏側なので見えません)。
今後
ということで、あとは、アンプ基板が届くまではお休みです。
本当に上手く行くかは分かりませんが、宜しかったらお付き合い下さい。
(2022.11.4追記)
後半に続く。