Baumkuchen’s Workshop

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カーポートに自動洗車装置を付けよう#3【散水機構完成】

自動洗車装置の続きです。

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散水ノズル部

散水がむらなくできるように、穴あけは大変になりますが、Φ0.5mmとすることにしました。鉛直から、半径方向に4穴(中心入れると5穴)を8方位で計33穴/ノズルの計算です。

穴開け治具

0.5mmのドリルで穴を開けることになるので、全部をフリーハンドではとても開けられないので、穴開け用治具3Dプリンターで製作しました。ちょうど、キャップにシッカリはままる様にして、ドリルガイドの穴をあらかじめ開けておきます。あとは、ドリルを折らないように慎重に穴を開けるだけです。(このために、ドリルスタンドも作りました)

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3Dプリンタで作った穴あけ治具です。穴の位置と角度が、散水スポットが均等に並ぶようにしてあります。

こんな感じで使います。0.5mmのドリルは細いです。ほんと。

試しに、一つ空けてみました。ドリルが細くて、削って空けてるのか摩擦熱で溶かしてか解らないほどです。穴あけ中もドリルにまとわりつく感じでクリアな穴あけにはならないので、あとからもう一度ドリルを通しで行く作業が結構地道に骨が折れます。先は長いです。最後までドリルが折れません様にと。

試し散水

お試しで、散水ホースに繋いで水を通してみました。いい感じで、それぞれの水の角度も割と狙った通りにできました。

これは完成イメージ。

本番加工

早速、本番の散水ノズルを加工します。

ノズル本体加工

最初に、ノズルの長さを全部揃えるために、本体用の塩ビパイプをカットして、仮組しています。ネジ側と塩ビパイプは既に接着していますが、キャップ側は、はめただけです。一旦外して、キャップだけで穴あけします(組み立てた長い状態では、ドリルスタンドが使えないので)。

ノズル部加工

穴が均等に空くように、目印を付けます。ビニルテープは治具がきっちりハマるための隙間調整も兼ねてます。

ドリルが細いので結構時間が掛かりました。途中、削りカスが治具の穴に詰まったりするので、同じくドリルで削っては、キャップに穴を開けるの繰り返しでした。一応空きましたが、中心部は8方向に穴を開けると密すぎるので、最初の1個(写真一番下)だけやって、残りは4方向のみ開けることにしました。

開けた穴を下から懐中電灯で照らしてみたところ。周囲の穴は、穴の角度の関係で見えませんが、それ以外はちゃんと穴が開いていることが確認できます。

ノズル組立

ノズルの長さが合うように、キャップをはめる位置にマスキングテープで印をつけ、あとは、接着剤で付けて、ノズルの完成です。

散水機構完成

ノズルを配管に接合します。そんなに圧が掛からないから要らないかもしれませんが、念のためシールテープを巻きます。

1つ付けたところ。特に問題なしです。長さ的にも、桁から少しでる位でピッタリです。

全部のノズルを付けました。これで、散水機構としては完成です。

運転確認

散水ホースを柱下のコネクタに繋いで、水を流しました。写真では少しわかりずらいですが、予定通りの範囲を散水できました。4つの散水ノズルからほぼ均等に水が出てくれたので、ほっとしました。

実際に、車の屋根に散水したところです。もう少し、穴の密度(散水スポットの数)が多い方が良いかなとも思いますが、水を流す時間を掛ければ何とかなるとは思います。ただ、最初から分かっていたことですが、前2つ、後ろ2つの散水ノズルの間は、やはり水が掛かりません(写真では右側)。散水ノズルを増やすか、少し角度を変えるかしないと行けないですが、とりあえず、これでしばらく使ってみて、また改善します。

今後

ということで、何とか初期構想の散水機構が完成しました。

次は、電磁バルブとコントローラを組み上げ、本当の意味での自動洗車(散水)装置とする予定です。


続きです。

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