車を洗うのは面倒です。特に、冬の寒い日は。
ということで、カーポートに、自動洗車装置を装備します。
構想
自動洗車装置と言っても、作れるのは自動散水装置です。カーポートに車を止めた状態で上からシャワーを掛けて汚れを落とす構想です。あとは軽く拭きあげれば、いつも綺麗にしていられるという算段。
全体の構想です。カーポートを上から見た図です。
庭の散水栓に電磁バルブをかまして繋げば、後は、リモコン、タイマーでどうにでもなるという甘い考え。バルブとその制御系は、基本部が出来てから考えることにして、まずは散水栓機構を作成しながら考え行きます。
散水ノズル
問題は、散水ノズルです。なかなか良い散水ノズルが見つけられません。少なくともホームセンターには、植物への水やり採水ノズルしか無いです。水やり用の散水ノズルをぶら下げるのもイマイチかっこう悪いです。
なので、作るしか無いです。パイプにドリルで小さな穴を開ければ出来そうですし。
散水ノズルの実験
まず、どのくらいの穴径を空けると良いのか全く検討が付かなかったので実験する事にしました。ネットで調べると一般的な水道のスペックは、毎分20Lの圧力0.8M paとあります。
洗車するときの水量は、maxでは出していないと思うので、水量としては半分の10Lをターゲットと考えました。
塩ビの水道パイプにドリルで穴を開け、水量を測る実験をしました。結果としては、穴径0.5mmと、0.8mmのそれぞれで確認した結果、次のようになりました。
0.5mm :0.0728L/分 →137穴
0.8mm :0.373L/分 →27穴
穴数は、10L/分を達成するためのものです(前提としては、流量により圧力低下が無いと仮定した場合)。よって、4っの散水ノズルとすると、1ノズルあたり7穴(0.8mmの場合)となります。これだと、すこし密度が少ないので水が当たらないところが出るかもしれないですね。かといって、34穴もあけるのも大変ですし。中間のドリル径があればいいんですが。
水栓機構の作成-配管組み立て
部品調達
部品は、殆ど水道配管用のΦ13の塩ビ管及び継手です。右のキャップ4つに穴を開けて散水ノズルにします。
配管サポートの製作
サポートの製作は、3Dプリンタの出番です。カーポートの屋根下は、部材の隙間を上手く活用して上から吊るす方式にしました。サポートを2分割して、溝にはめ込んでから一体として、結束バンドで固定します。写真では見えませんが、サポートには結束バンドを通す穴を開けています。
梁の横に配管するためのサポート。梁への固定は、M4のネジの予定。パイプの固定はやはり結束バンドです。すこし欠けて見えるところが、結束バンドを通す穴です。
柱に配管するためのサポート。固定方法は、上のものと同じ。
屋根下の渡り配管
今回で、一番長い配管です。取り付ける前に2本の塩ビ管を繋げて置きます。
サポートをはめ込んで、配管を結束バンドで固定したところ。この時点では、仮止めで、現物合わせで配管長さを決めます。両側の梁の間に置く配管なので、長さをキッチリ出さないといけないためです。
エルボーを接着して、正規の取付です。エルボーと配管の接着部分の長さ(約19mm)も考慮して、長さはピッタリにできました。
反対側です。写真の右側から水が上がってきます。青いサポートは両面テープで仮付けして寸法だしに使ってます。
柱への配管
両面テープでサポートを仮付けしながら、配管を決めていきます。梁と柱の段差をうまく処理するようにエルボーを2個使い現物合わせて位置を決めます。
柱まで配管を持ってきたところ。鉛直の配管は、位置決め用の仮配管です。
柱の下まで、配管できました。この時点では、まだサポートはネジ止めしてません。全体の形が出来たら柱に下穴開けて、ネジ止めします。
水栓まで配管
水栓へのつなぎ口までの部材を先にモジュールとして組んでしまします。
柱からの配管につなげたところ。この先に最終的には電磁バルブが付く予定。
今後
今回は、ここまでで一旦、作業終了です。寸法も含め、大体、設計通りに加工できたかと思います。次は、梁につける配管を取り付け、サポートのネジ止めも含め、全体を固定して配管の設置が終了する予定です。
自作の散水栓の製作はその後です。多少、試行錯誤がいると思いますが、頑張ります。
今回も最後まで御覧頂きありがとうございます。カーポートに洗車装置を付けたい方の参考になれば幸です。
続きです。