3連休を利用してパーゴラを作っていきます。
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パーゴラの最終設計
見た目はあまり変わっていないかもしれまぜんが、パーゴラの最終設計版です。BAR(垂木)の部分が手前に少し傾斜しています。
BARの加工
1日目。パーゴラ上部のBARから加工します。
角を落とす
先端を斜めにカットするだけですが、7本の形を揃えたいので、一本一本、角材を丸ノコ治具として固定してカットしました。斜めにカットすることは余り無いですが、汎用の治具を作っても良いかも。
溝カット
トップの横棒(桁)にBARが乗るところをBARの傾きに合わせて切り欠きます。最初にBARの傾きを模擬して、切り欠き部のマーキングをします。写真右側がパーゴラの奥側になります。
切り欠き部の角度が浅く、ノコギリでは難しいので、切り欠きの前側にノコギリで切れ目を入れてあとはノミで仕上げました。写真はイメージ。
2本面は、最初の物から寸法を写しとり加工します。両端のBARと内側のBARでは切り欠きの大きさが若干異なります。
切り欠き部が不揃いなのは大目に見てください。
塗装
いよいよ塗装です。一気に塗りたい所ですが、置いておくところも無いので、小分けにしての作業です。まずは、大物から。
2面塗装
最初の2面を塗ってしばし待ちです。その間に、実際はBARの加工をしてました。
残り面塗装
残りの面と小口を塗って終わりです。
BAR塗装
BARも2面ずつ塗って完成。
材料購入
塗装が乾くまでの時間を利用して追加の部材を買ってこようと考えてましたが、中々、時間通りには行かず、結局1日目の夕方に。買い物時間が意外と掛かっていますね。
パーゴラを束石の金具に固定するためのボルトスクリューとワッシャー。束石の金具の穴径が意外と大きくて、後からワッシャーを追加購入してます。
直接雨に濡れるスクリューは、耐食性の強いイオニスカートのスクリューを追加で買ってきました。イオニスコートというのは初めて知りましたが、さびても元のに戻る性質があってステンレスより良いと書いてありました。
壁用の杉板などです(写真は翌朝撮影)。
ラダー組立
2日目。ラダー部(柱部)の組み立てからです。横の2x4材は、テーブル部とフロア部の高さの基準になるので正確に位置を決めています。4つの束石の高さの違い(最大で4mmもありました。)を吸収するために、止める位置を微妙に変えています。
この組み立てからインパクトドライバーを使い出しましたが、ネジがすいすい入って行きますね。もっと早く、買っておけばよかったです。ドリルドライバで下穴を開けて、インパクトドライバーでスクリュー止めと二刀流ができるのも時短になっていいです。
一組の横棒が固定出来れば後は作業が楽です。メジャーで何度も測りながら1つめのラダー完成です。
出来た物を束石に置いて見て、寸法、水平は問題無いようです。
いよいよパーゴラ組み立て
仮設置
左右のラダーを束石上に組んで仮組みしてみました。全体の大きさのイメージも掴めました。
テーブルが乗る所の水平も問題ない様です。2日目の作業は、ここで一旦終了です。
ここに来て問題が発覚
2日目の夜、3日目はパーゴラ完成と考えてましたが、ここに来て大問題が発覚。
風です。
正直、風について、何とかなるだろう位で余り気にしてませんでした。パーゴラだけなら束石に固定することで何とかなりますが(以前作ったものも特に問題になっていない)、今回、パーゴラに壁を設置し、下部は物入れにします。風による力がどの位か改めて試算して見るとかなりやばいそうです。きゅうきょググってそれなりの計算をして見ました。
強度計算
壁の寸法は、高さ1.8mの幅1.5mにもなります。家と家の間なので、まともに風が当たらないとしても、台風にも耐えられる必要があります。
問題は、パーゴラが前後に転倒してしまうリスク。束石は上からの力は支えてくれますが、引っ張る力は弱いはず。
建物に掛かる風圧力は、建築基準法によって決まっている様で、ググった限りでは次の計算で、約77Kgfと出ました。大人1人分ですから相当です。
パーゴラ自体の剛性は十分あるとすると、前後に掛かるモーメントをどうにかしないといけません。パーゴラの自重と束石によるモーメントを計算しても全然足りません。束石が地面に拘束される力もありますが、計算方法が良くわからにこともあり、無いものとしました。
何とか対策を取らないと、パーゴラの組立に進むわけにも行きません。フェンス束石の様に深さ45cm位掘れば済むかも知れませんが基礎を全面的にやり直しなので結構辛いです。何とならないものかと1日思案した結果、束石設置でじゃまになった元々のフェンス基礎を活用することにしました。
フェンス基礎に、アンカーボルトを打って、パーゴラ下部とアンカーをステンレスバーで繋ぐ構想です。これなら、アンカーだけ打っておけばパーゴラ組立に進めます。
アンカーをホームセンタターで見つけたサンコーテクノ社のオールアンカーSC-645(引張強度3.9KN)を使うとして計算して見ると、何とか行けそうです。
ブロックにアンカーボルト打ち
パーゴラ組み立て前に、最低限アンカーだけは打っておかないと行けないので、早速ホームセンターて部材の調達をしてきました。センターのピンを打ち込むことで施工できるしろものです。
インパクトドライバーの出番です。束石のセンターを通る所にアンカーを打ちたかったのですがインパクトドライバーが束石の羽子板と干渉します。残念。
穴を開けたらアンカーを差し込みます。
センターピンをハンマーで打ち込んだら、アンカー設置の完了です。これで300Kgf以上を支えるわけですから凄いです。
これで、漸くパーゴラ建設に移れます。
パーゴラ組み立て(続き)
トップ(桁)固定
パーゴラを立て、トップの2x4材(桁)を固定する位置をクランプで決めます。高い位置での作業になるので、2x4材には、予めBAR固定用も含め全ての下穴を開けておきました。
一旦、パーゴラを束石に仮固定します。
柱の垂直も確認してから、
ビスで止めます。やはり、インパクトドライバーは、こういうときも楽ですね。つい、ビスを打ち込み過ぎてしまいましたが。桁の下に見える三角の部材は、クランプ固定する前に桁の片一方を載せて置く仮の台です。これがあると、一人作業が大変楽になります。
もう片方をビス止めするところです。2x4材がねじれているせいで、隙間が空いてます。
ビス止めをしたあとです。ぴったりくっ付きました。
最後に、一通りの材料をビス止めしたあとに、再度、パーゴラの垂直を確認してから、束石に固定するボルトスクリューを固定して作業終了です。
本体設置完了
ということで、パーゴラ本体の組立完了です。3日かかりましたが、何とか形にはなったと思います。
まとめ
今回、ようやくパーゴラ本体が完成しました。トップ部の組立は小一時間もあれば完成すると思います。その後、壁張ですが、その前に最も重要な転倒防止対策を完了させないとです。その都度問題発生しておりますが、何とか前に進んでいます。
今まで、掛かった費用と時間は次の通り。意外と買い出しに時間がかかっています。
費用
- 材料代:¥25,036(+¥8,537杉野地、杉板、金具他)
- 工具代:¥14,825(+¥937コンクリートドリル他)
作業時間
- 買い物:6時間10分(+3時間10分)
- 工作:22時間10分(+11時間45分)
まだ先は長いですが、宜しかったらお付き合い下さい。