Baumkuchen’s Workshop

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駅の駐輪場で、1万円早札を拾った(後編)

続きです。

baum-kuchen.hatenablog.com

 

三重県警のホームぺージからたどると、落とし物を拾った時の対応がありました。結局は、交番に届けてくださいということ。

www.npa.go.jp

要点をまとめると、

・ホテルなどの施設管理者がはっきりしているところで拾った場合は、警察ではなく施設管理者に届けること。

・落とし物は、拾ったときから7日以内に届けること。そうでないと、持ち主が現れないときに貰える権利がなくなる。

・3か月落とし主が現れなければ、受け取る権利を有する。見つかった場合は、報労金を請求することができる。

・拾った落とし物を自分のものにすると「遺失物横領罪」に問われることがある。

 

伊勢市警察署

 翌週、伊勢市に出張。昼休み中に、再度ネットで最寄りの交番を調べてみた。三重県警のホームページから辿ると最寄の警察署は、伊勢市警察署。その日も宿泊予定であったので、ホテルのある伊勢市駅から徒歩で行けるところにしたい。

 

伊勢警察署のホームページによると、伊勢市警察管轄には、5つの交番、2の警備派出所、15の駐在所があるらしい。GoogleMAPで調べた外宮の交番は警備派出所であった。ここは、多分、伊勢神宮への参拝客の警備が主目的で普通の交番とは違うのかなと想像。また、届出が出来る時間が夜になりそうなので、無理か。

ホームページには管内概略図なるものがあったが、解像度が悪くて判別不能

で、あんまりしたく無かったが、意を決して伊勢警察署に電話してみた。悪いことしてないのに、何かやですね。

 電話の相手(男性)は、(案の定)ぶっきらぼうな感じの対応。落とし物について聞きたいと言うと、どこで落としたの!と、面倒くさい電話してこないでよと言わんばかりに、語気が強まった(と感じた)。拾ったんですがと伝えると、何故だか、少し穏やかな口調に。出張先で1万円拾ったと伝えて最寄りの交番を聞くと、後は丁寧に応対してくれました。伊勢市駅から最寄りと言うことで、曾禰(そね)町交番を教えてもらった。この際、名前と連絡先として電話番号を聞かれる。これも抵抗あったが、仕方なく教えた。

曾禰(そね)町交番

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 仕事が終わって、伊勢市駅に着いたのが夜の10時前。交番までは徒歩10分の距離。道すがら、予想される反応を色々想像してみた。淡々と処理、本当に届けますか、逆に疑われる、めんどくさがられる、時間が超かかるなど。

しばらくして、交番に着いたが、中はガランとしていて、コロナ予防のビニールシートが垂れ下がってた。誰もいなかったが入ってみる。すると、しばらくお待ちくださいと書いたプレーが。程なくすると、警官が2に連れ立って出て来た。「お手数かけますが、落とし物拾ったんですが。」と名前を名乗る。「あっ、連絡もらってます。書類を書きますので、お座りください」と、若い方の警官が言う。高圧的でも無く、丁寧な対応でした。どこで、いつ拾ったかなど聞かれ、住所、氏名、連絡先など、警官が書類に記載してしていく。気がつくと、もう1人の警官は居なくなっていた。今思うと。万一のため、常に2人での行動をしているのだろう。落とし主が見たからなかった場合、権利を主張するかを聞かれた。「ここにもらいにこないと行けないんですよね。交通費と、手間を考えると、権利放棄します。」また、落とし主が見つかった場合のケースも聞かれて、落とし主に、連絡先を開示して良いか。これは、ぜったに見つからないこと確実なので、拒否。「落とし主が名乗り出ても証拠ないから無理ですよね。その場合は。国庫に入るんでしょ」「良くご存知で」そりゃ、ホームページに書いてありますがな。最後に、書類に署名をして届出完了。警官の「ご苦労様でした」の声に送られて、交番を後にする。届出に要した時間は、10分程度。あっさりしたものでした。

そのあと、また、10分かけてホテル帰りました。トータル30分くらいのことでしたが、忙しいときには、面倒臭いですね。

 

拾得物件預り書

届け出したときに貰った書類。個人情報があるので不要になったらシュレッダーしてくださいとのこと。何を当たりまえのことを言うんだろうと、あとで見てみると、対応してくた警官の名前の記載があり。これですね。当然、個人情報の扱いは注意致します。

 

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終わりに

今回、落とし物の一万円札を警察に届けるというあまり出来ない体験をしました。一万円が落とし主に届く可能性は低いと思いますが、ある意味、すっかりしました。

ネットで調べる時間などを考慮しても約1時間位の事でした。この時間を割けるかどうかを考えと、拾わないと言う選択肢が賢かったかもしれません。ただし、その場合は、もやもや感はのこるでしょうね。

今回は、落とし主が見つからないときの権利を放棄してしまいましたが、最後まで見届ける意味では、放棄しなければ良かったかなとも思います。

 

なお、正しい行いをしたせいもあってか、仕事上の問題は、一つ前進しました。