ATX電源の活用方法の続きです。完成に向けて組立て行きます。
今更ですが、回路図です。メモ書きレベルで済む内容ですが、忘備録を兼ねて清書しときました。本当は、各電源の電圧/電流を測りたいところですが、今回は諦めます。 組立時の困難さを低減するため、出来だけパネル内で配線できるように実態配線は変えていく予定。 まだ、化粧パネルのデザインが決まらないので、パネル組立に入れません。その間、本体側の加工を進めます。 5Vラインにダミーロードを取り付けます。一般的に電源回路は無負荷時の安定性が悪いからですが、一応ネット情報より10Ω10Wのセメント抵抗を付けます。つける場所は、いろいろ検討しましたが、本体側のAC入力インレットの下のわずかな隙間にしました。発熱もするんで、シャーシで付けられそうなところは、ここしか見当たらいというのも理由。 セメント抵抗のリードへ半田付けしたあと、熱収縮チューブで保護します。 固定方法は、両面テープです。セメント抵抗の面がそれなりあるので、一応、しっかりついてます。配線の取り回しは、パネル面裏を避けて基板上側を通してますが、あとから上にファンが来るので、ぶつからないようにギリギリです。 シャーシ外からセメント抵抗を見たところ。クリアランスも問題ないと思います。 念のため、セメント抵抗の両端をグルーで固定しました。狭いスペースでグルーガンの先端がようやく入ったところだけグルーを付けることができました。(手前の配線は、PS-ON用の配線で、仮止め状態) ついで、DCDCコンバータの加工に移ります。ただ、よく確認しないで購入してしまったので、買ったものはステップダウンコンバータなので、最大出力電圧が12V以下になってしまいます。改めてステップアップ型を物色しましたが、ちょうどよさそうな物が見つかりません。そもそも、可変電圧で何ボルトまで必要と考えるかですが、目的があって電源を作っている訳ではないので、今回は、これ一旦完成させることにしました。 出力電圧と制限電流の調整用のポテンショを外付けするよう加工をします。基板上の多回転ポテンショを外して、10KΩの可変抵抗に接続します。可変抵抗だと精密な電圧調整ができないかもしれませんが、まずは、動作確認しました。 10KΩの可変抵抗を付けたところ。配線は、手元にあった2芯のシールド線を活用。パネル組込み時にもこのまま使う予定。 電源と負荷をつないで、回路の動作を確認します。手がかりは唯一、Amazonの商品紹介ページにあった動作説明のみ。一応、コントロールICは、XLSEMI社製のXL4015ということは分かったので、ALLDATASHEETでデータシートを確認しておきました。 調査の結果、下記の通りの接続で行けることが分かったので、これで、組んで行きます。ちなみに、出力電圧側の可変抵抗は、出力電圧が抵抗値に比例して大きくなり、電流制限側の可変抵抗は、中点の電圧に比例して制限電流が増えるようになっていました。電流制限がかかったときのLED表示とかも、前面パネルに出したいところですが、配線が複雑になるので、これも止めです。 DCDCコンバータへの可変抵抗取付の配線も確認出来たので、DCDCコンバータを取付ます。シールド線をDCDCコンバータに取り付けた状態で固定して、前面パネル組立時に、可変抵抗のところで半田付けする予定。場所ですが、選択肢もそう無いわけなので、シャーシ底面にバルサ材で少し浮かした形で固定することにしました。これも、両面テープの活用です。 バルサ片は、2段重ねです。シャーシと基板の接触防止のため、薄いプラスチック版を付けました。 DCDCコンバータの取付完了。12VDCからの入力側の配線も完了。ATX電源基板(トランス)側との隙間がほぼ無い状態です。一応、これで、シャーシ外からLEDの表示も見えなくは無いです。 本体側はこれで完成です。あとは、パネルのデザインを決めて、最終組み立てに移行するのみ。 今回も、最後まで御覧いただきありがとうございました。 全体回路図
ダミーロード取付
DCDCコンバータ加工&取付
つづき