第3工程の組立に進みます。ゼンマイ機構です。
工程3:ゼンマイ機構
ゼンマイ機構は、「時・分」ホイール(下)とトゥールビヨン(上)の間に位置します。
組立:c1
ゼンマイの心臓部ですね。スパイラル・スプリングを軸(写真右)に挟み込むのに、力が要ってちょっと難しかったです。この軸が、「時・分」ホイールとトゥールビヨンを駆動することになります。(と、組み立てた後に分かりました)
組立:c2
スプリングを上下で挟むプレートの一枚。周囲の歯車が「時・分」ホイールへとつながります。(ということも、組み立てた後に分かりました。以下同様)
組立:c3
スプリングを上下で挟むプレートの片方。
組立:c4
プレート2枚で、スプリングを挟んだところ。内側に歯があるギアも追加されていて、これが、トゥールビヨン側につながります。中心の軸は、フリーで動く様になってます。
組立:c5
ゼンマイを巻くためのギア。中心のラチェットで、ゼンマイを巻く方向のときのみ力が掛かる様になってます。
組立:c6
ゼンマイ部分がのるベース。中心のラチェットで、ゼンマイの軸が巻く方向のときは動いて、ゼンマイがほどけるとき(「時・分」ホイール、トゥールビヨンを駆動するとき)は止まる様になってます。よく考えられてますね。作ってるときは、何がどうなるかさっぱり分かりませんでした。
組立:c7
c6のプレートにゼンマイ部を装着し、ゼンマイ巻き用の歯車を固定してところ。写真は、下から見るた形です。
組立:c8
トゥールビヨンへ力を伝達する遊星ギアです。
組立:c9
ゼンマイを押さえる上側のプレートに、遊星ギアを組付けたところ。ゼンマイ軸用(上側)のラチェットも付いています。写真は、下方向から見た形です。
組立C完成
上側プレートを組みこんだ形です。ゼンマイの方端はまだ巻いたままの状態ですが、これでゼンマイ機構の完成です。
ゼンマイを巻くときは、中心のラチェット(c6、c9)が可動側となりゼンマイが巻けます。ゼンマイがほどけるときは、ラチェットで軸が固定され、ゼンマイの方端(最終的にc4に固定)が回転し、下側の歯車で「時・分」ホイールを、上側の遊星ギアでトゥールビヨンを回転させるという仕組みです。
今回の成果
第3工程が完了しました。次は、「時・分」ホイールとゼンマイ機構を一体化し、本地部分の完成の予定です。
<進捗>
・ゼンマイ機構組立完了
・使用部品 No.54~78
・作業時間:1時間29分(累積:3時間50分)