実技要素
実技を要素作業に分解すると次のように大別できると思います。
- 各パーツ(スイッチ+ケーブル)の作成
- ブレークアウトボックス、電線管の加工
- ケーブルの接続
この中でも、各パーツの作成は、さらに、
- ケーブル処理(切断系)
- ケーブル端末処理
- 接続(スイッチ(差込系)、ランプレセプタクル、端子台/ブレーカ)
に分かれると思います。結局ケーブル処理が一番多く出てくるので、これを正確に短時間でできる必要があると考えた訳です。
ケーブル処理(切断系)
ということで、ケーブる処理の練習をまず実施します。これは、ケーブルの切断、シース剥ぎ、絶縁被覆剥ぎからなるので、正確な寸法でできるようにひたすら練習します。練習問題(課題)として、以下の様なものを考えました。それぞれの寸法はあまり意味はなく、いかに正確に短時間にできるかが問題です。とはいえ、寸法による感覚もあるので、差込系とリングスリーブ処理に使えるということで、絶縁被覆剥ぎは、それぞれ10mm、20mmでやることにしました。
VVF 1.6-2Cを1.5m用意して、練習開始。時間もちゃんと図ります。
練習結果です。
10本加工するのに、13分30秒かかりました。1本あたり約80秒。早いとも、遅いとも分かりませんが、候補問題13題の平均ケーブル数は、6.3本なので、これだけで約8分30秒かかる勘定です。試験時間の40分に比べると、まあ、いい線いってるってとこでしょうか。
結果を分析するとこのようになります。
シースは、断面の中央で測ったので見た目より少ない値となっています。絶縁被覆は、白で測った値です。
シース剥ぎで2mm強、絶縁被覆剥ぎで、1から2mmの誤差です。特にシース剥ぎは、シースの断面が垂直でなく、はっきり言って下手くそです。ワイヤストリッパーとケーブルを垂直にしていなかったと思われます。何につけても垂直は大事*1ですね。
全体的にケーブルが短い理由は、ワイヤストリッパーの刃の厚み(約3mm)のせいです。絶縁被覆20mmは、ゲージに歯の厚みを考慮した目盛りとなっているので、誤差が少ないですが、30mmはそのようなゲージが無いので目分量でやった結果です。
シース剥ぎも同じく、ワイヤストリッパーのガイドの厚みによるもので、シースを剥ぐ位置を指で押さえると、ガイドの厚みがあり刃の位置までぎりぎり持っていけません。目分量で少し多くしてみましたが、足りなかった様です。それが2mmの差です。
結果、出来上がったケーブルは、このようになり、見た目は凸凹ですね。
また、少し練習したあと、同じ練習をやってみようと思います。
(2020.3.31追記)
補足
シース剥ぎは、剥ぐ長さによっては力がいるので、時間がかかるかもしれない。通常、端末処理として、100mm剥ぐとされているので、一応、この長さでも練習をしておく。
一方、絶縁被覆は、VVFでは割と簡単にはぎ取れるのと、これ以上の長さを剥ぐこともないので、練習メニューとしてはこれで十分と判断。
あと、EM-EEFケーブルは、堅そうなので、別途練習がいりそうだが、手元にはわずかしかないので、あとで、感触をつかむ程度かな。
その他の予定。
端末処理
ランプレセプタクル用/露出コンセント用
接続
ランプレセプタクル
*1:バイオリンの絃と弓の角度も垂直は大事