3Dプリンタでバイオリン練習小道具を作ってみました。
動機
発表会も無事に終わり、次なる課題曲に取り組んでいるところでは有りますが、高いバイオリンを購入するという目標はあるとしても、音楽的にもっと良い音で奏でたい。という、思いがあります。願望、希望、野望?
ビブラートもまだ完全では無いので、テレビを見ながらリモコンを指板+ネックに見立てて、指の動きを練習してたりしますが、寸法も違って練習になるのかどうなのかと。
構想
じゃ、いっそのこと角材を少し加工して指板+ネックの部分模造品を作れば良いではないかと。で、材料だけは買ってあったのですが、つい最近、thingverseでフルスケールのバイオリンモデルがあるのを発見。
www.thingiverse.comネックと指板だけ3Dプリンタで印刷すれば、簡単に出来そうです。きっと、テレビのリモコンよりは、良い練習小道具が出来上がります。そうすればリビングでテレビ見ながらでもフィンガリングの練習も出来るといった構想。
製作
早速製作開始です。
指板とネック
ネックは3Dプリンタでモデルそのままで印刷出来ました。でも指板はフルサイズだとおおきすぎてVOXELABだと作れません。練習用では全部(30cm弱)の長さは要らないので少しモデルをカットすることに。
取り敢えず、二つの部品を両面テープて付けてバイオリンもどきにしてみました。積層ピッチが0.2mmだと流石に指板に模様がでてしまいますが、いい感じではあります。
これで、ビブラートの練習できるでしょうか。
結論としては、これでは使えません。普通は、バイオリンを肩と顎で挟んでいる訳で、その様にしないと左手の感覚が全然です。
試しに角材で寸法だけ合わせて見ましたが同じです。肩当てとチンレスとがやっぱりいります
本体とチンレスト
モデルから最小限の部分を切り出して印刷。印刷には、合計で約10時間近くかかってしまいました。
組み立てます。使ったのは瞬間接着材です。チンレストだけは、裏からネジでも止めています。
完成したのがこちら。実寸大なので結構デカくなってしまいました。
本体後方と角材はネジで固定しました。ネジを外せば収納も少しは楽にできますので。
肩当ての装着もちゃんと出来ます。このためもあって、本体が少しデカいです。
使用感
練習小道具を顎と肩で挟んでみた感じでは、バイオリンとほぼ同じ感覚。重さもそんなにないからでしょうか。ちなみに、肩当て無しで267gでした。
指を添えてみたところ。一応、バイオリンを持った感じの様です。問題は、練習できるかですが、これは、少しやってみないと何ともです。指板の摩擦度合いとかがPLA樹脂だとどうなのかといったこともありますが、少しやった感じでは大丈夫そうです。
おわりに
ということで、一応、バイオリン練習小道具は完成しました。しばらく使ってみて、効果がありそうだったら、また報告します。
それにしても、ここまで作ると、弦が欲しくなるな~。
(2022.9.25更新)
実物と並べてみました。