Baumkuchen’s Workshop

バイオリンと電子工作、DIY、ジョギングなど。

3Dプリンタ「VOXELAB Aquila」は、簡単に組み立てられました

「VOXELAB Aquila」を組み立ててみた感想など書いて行きます。

baum-kuchen.hatenablog.com

開梱

部品は、段ボールの中に、2段のウレタンフォームに奇麗に梱包されてました。

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全部出して並べた所。右のベースプレートが本体ですね。

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組み立て

マニュアルアルに従って、組み立てた記録です。梱包されていたマニュアルは英語でしたが、後で見たら日本語のマニュアルもVOXELABのダウンロードセンターにありました。

1.Z軸フレームの組立

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2.Z軸モータの組立

Z軸スクリューを固定する6角ボルトは、かなり強く締めないとだめでした。

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3.XE軸組立

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4.タイミングベルト、押し出し機の組立

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5.X軸テンショナーの組立

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6.Z軸可動部の本体への組付け

押し出し機へのケーブルが短くて、はめるのに苦労しました。が、あとで良く確認したら、輸送時のためケーブルがベースの下に回してあっただけでした。

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Z軸スクリューにブラケットを通した所。ここが一番のクライマックスですね。

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7.ガントレーフレーム、LCDの組立

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8.スプールホルダーの組立

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9.配線の接続(組立完了)

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ここまで、正味、約1時間40分かかりました。標準的な時間ではないでしょう。

調整

恐る恐る電源を入れましたが、何事もなく起動しました。ファンの音が静かにしてるだけ。コントローラーの操作性は問題無しで直感的に操作可能です。

マニュアルに従い、コントローラーから、Auto homeを選択。ステッピングモーターの音はとても静かで、スルスルと言った感じで、テーブルが動き、合わせてZ軸も非常にゆっくりとしたスピードで降りて来て、止まりました。そのあと、Disable Stepperで、XY軸をフリーにして、ベッドレベリングです。

事前のチェックで、ここをしっかりやらないと造形が上手くいかないとあった所だな、と思いながらプリンタ用紙を短冊状に切って、プレートと押し出し機のノズルの隙間確認しながら、調整ダイヤルを回します。どっちに回すと良いのか試行錯誤で、上から見てダイヤルをCW方向に回すとベッドが上がる(隙間が狭まる)ということを理解。

最初は、home位置(左下)から。特に問題なくできました。ついて、正面から見て左上の位置でのクリアランスチェック。これも問題なし。次に、右上の位置。

で、ここで問題判明。ダイヤルをCW方向に最大回しても、まだ、クリアランスが1mmほどあります。試しに右下の位置で確認しても同じで、全然調整できません。右側2か所がダメといことは、X軸フレームが右に行くほど隙間があるように傾いているとしか考えられません。

不良品をに当たってしまったかと一瞬焦りました。

ただ、機構上、X軸フレームがベッドに平行になるような調整は何もされていないので当たり前かと思いつつつ、ノギスでベースのフレームとの隙間を測ってみると、左右で2mmほどの差がありました。

マニュアルには、その調整をするようなことも、どこにも書かれていませんが、組立手順3のXE軸組立のところのネジを一旦緩め、できるだけ右側が下がるように力を掛けながら再度固定したところ、何とか左右の寸法差を無くすことに成功しました。

その後、再度、ベッドレベリングの手順を実施したところ、ギリギリでしたが、なんとか四隅の位置でクリアランスの調整ができ、事なきを得ました。

これって、一番重要なことだと思いますが、しっかりマニュアルに書いてもいいんじゃないでしょうかね*1

試し印刷(造形)

お試しで付属していたPLAフィラメントを装着し、いざ印刷(造形)。コントローラからテスト用のモデルを選択して、待つこと約1時間半。

印刷は何の問題もなく、アッサリできてしまいました。ベッドから樹脂がはがれるとか、形が崩れるとかは全くありません。多少、拍子抜けです。モデル印刷完了まで、なんだかんだで結局、2時間半はかかりました。騒音も、ファンの音はうるさいですが、ドアをしめれば隣の部屋からはほぼ聞こえない位です。

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まとめ

まとめです。

・組立はとっても簡単。でも、肝心の精度出しのコツ?がマニュアルに記載がないのは残念

・造形(印刷)は、とっても奇麗

・音は、モータ音はほぼなし。ファンはそれなりに五月蠅いが、ドアを締めれば問題なし。夜でも気にならない。

YouTubeの酷評であった、存在意義が無いということは全くない。

ただ、フィラメントのAuto Load機能は、確かに何にも動いていないようです。ちゃんと機能はありました。(詳しくは、あとで書きます)

ということで、総括すると、現時点では、「とっても満足」しています。

約2万円という金額で、良いおもちゃを手に入れることができました。これから、この3Dプリンターを使って、いろいろ作って見たいと思います。もっと、早く買うんでした。よろしかったら、お付き合い願います。

 

(2021.10.13更新)



 

*1:あとからマニュアルをよく見ると、調整できないときは、Z軸リミットスイッチを適切に調整しろとありますが、どうやってやれば良いか書いてないけど。