症状
壊れる前日まで全然問題なく動いていたのに、突然壊れました。抽出中に水が切れ、ガガガガとなったので、水を追加し、再スタートしたところ、バリスタ下面から、お湯がじわじわと溢れてくるではないですか。慌ててスイッチ止めるも、周囲は水浸し。水容器がちゃんとセットされてないのかと思い、しっかり、はめ直してもう一度やりましたが結果は同じ。完全に故障です。
調査
まずは、分解のための事前情報収集。いくつか分解方法についてヒットしましたが、機種によって中の構造はかなり違うようです。コーヒーを入れる容器の上のネジを外すと左右のカバーが取れるとあるものや、単に爪でひっかかっているからドライバ等でこじ開けるとあるものなど。
また、ちょうど水漏れに関する記事がありましたので、これも参考にしました。
分解
結局、ドライバーでこじ開けました(写真:イメージ)。爪やカバーが割れても仕方ないと割り切り、思い切ってドライバーでこじ開けたら、意外と簡単に外れました。
原因
故障の原因は、直ぐに分かりました。チューブが2か所、外れた状態になってます。これでは、お湯が漏れますね。
下側のチューブから上側のチューブ側にお湯が流れ、それが注がれる構造です。
ファンの横の薄黄色の部品(カバーで隠れてます)の接続部が折れてます。チューブの中に残っているものをみると、劣化して、ボロボロでした。
謎の部品
薄黄色の部品を取り出してみます。
フィルタかなと思って、分解してみると、どうもチェックバルブのようです。
修理
チューブとの接続部を 3Φのステンレスパイプをつかって補修することに。折れた部分は、4Φのようですが、チェックバルブへの取付と4Φのパイプが売ってなかったので、3Φを使用しました。接続は、エポキシ接着材で固めています。
本体にセットしたところ。
チューブも接続して、一応、形にはなりました。
結果
だめでした。
他の記事にもあるように、お湯がそれなりの圧力になるらしく、まず、パイプとチューブの接続部からお湯が漏れます。また、しばらくすると、エポキシで接着したステンレスパイプが見事に破損しました。
エポキシ接着剤の固着時間が足りなかったのかと思い、再度しっかり時間を待ってからやってみましたが、同じ結果です。使ったエポキシ接着剤では高温に耐えられないのか、接着剤自体も柔らかくなっていました。
この後、どうするか、思案中です。
(2021.4.11更新)
チェックバルブは断念して、チューブ同士を漏れないように繋いでみました。チューブの中に少し長めのステンレスパイプが入っています。
これでドリップしてみて、何とか、水漏れせずOKとなりました。
10回くらいやって問題なければ、とりあえず仮修理完了として、しばらくは使おうと思って、次の試行をしたとき、事は起こりました。
抽出スイッチを押したとき、パシッという嫌な音が。その後、ポンプの音がしません。
しばらく放置してみると、故障マーク点灯です。
その後、何回試しても同じ。ポンプの駆動回路がいってしまったようです。
ということで、これをもって修理を断念することにしました。回路調査もできなくはないですが、ちょうど、クレジットカードのポイントでバリスタが手に入ることになったので、残念ですが幕とします。
この修理体験記が、何かのお役に立てれば幸いです。