Baumkuchen’s Workshop

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ATX電源の活用方法#3-基板取付~パネルフィットチェック

ATX電源の活用方法の続きです。組み立てていきます。

ちなみに、DCDCコンバータも海を越えて*1、ようやく到着しました。

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ノイズフィルタ取付

まずは、基板をもとに戻すために、ノイズフィルタを取り付けます。間にメインスイッチを挟むため、AC100V入力の端子をペンチで90度ひねって、フィルタ基板を片方の端子に半田付けします。残った端子とフィルタ基板の間にメインスイッチへの配線を追加します。フィルタ基板を90度ひねった形になるので、メインの基板、パネルに取り付ける端子と干渉が無いか確認しましたが、ギリギリOKです。

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フィルタ基板を半田付けし、メインスイッチの配線を追加。アース線も忘れずに半田付けします。

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基板取付

いよいよ基板取付(復活)ですが、その前にAC入力電圧切り替えスイッチを対処します。115Vと230V切り替えスイッチですが、スペースを取るのと、そもそも230V対応は不要なので、削除します。

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スイッチ接点ONが115V側のようなので、スイッチ削除し、電線を直接はんだ付けしてしまいます。スッキリしました。

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シャーシに基板を取り付けたところです。段々、さまになってきました。

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干渉チェック

基板をシャーシに取り付けたところで、干渉チェックです。フィルタ基板は、取付方向を90度回転したことで、確認です。上側カバーが付いていないのでシャーシの側面(AC入力インレット)が内側に少し傾いていて、フィルタ基板がコンデンサに近いですが、一応干渉していません。上側カバーを止めれば、もう少し隙間は空くので大丈夫でしょう。

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問題は、ファンでした。追加したメインスイッチと干渉してしまいました。これは、さすがに想定していませんでした。幸い、ファンの角のところが少し干渉している状況なので、ファンを加工することに。

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ファンの角をリュータで削ったところ。仮組して、ファンが問題無く取りつくことを確認して一件落着。

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動作確認

ここで念のため、作動確認です。メインスイッチON、POWER ON(Green線をGNDにショート)で、無事出力電圧が出ることを確認しました。
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模擬パネル確認

いよいよ、これからが本番。パネル面(上側シャーシ)の加工をする前に、厚紙で模擬パネルを作って、部品アレンジの確認(干渉チェック)をします。パネル加工図をプリンタで印刷。加工図は、OpenOfficeDrawで作ったもの。

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昔懐かしい工作用紙にパネル加工図を張り付けて、模擬パネルの完成。

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電源スイッチ、パネルメータ、可変抵抗、各出力端子を取り付けたところ。らしくなってきました。

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裏面はこんな感じ。FreeCADでは分からないかった、端子からのラグや、可変抵抗の端子など、考慮しないといけないことが確認できます。ここで、配線のルーティングなども考えた方が良いかもしれませんが、それはフィットチェック後にします。

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本体フィットチェック

模擬パネルを本体シャーシに仮止めしてみました。思ったより、いい感じです。

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細部チェックで改善点を見つけます。実際、かなり密集してます。模擬パネルでは上面が空いてますが、実際の上側シャーシは、上面にファンが付いているため、組付ける時のことを考えると、相当の困難が予想されます。

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まず、出力電圧設定の可変抵抗ですが、(写真の)左側に寄りすぎてますね。端子の向きを考えれば、シャーシにぶつかることは無いですが、バランス的にいまいち。全体をパネルメータ側に寄せることにします。

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次に、端子の干渉を確認します。かなり見ずらいですが、12VのGND端子が、基板上のコンデンサ接触してます。あとで気づいたんですが、FreeCADでアレンジ検討したときから、パネル加工図にするときに4mmほど(この写真で)左寄りに穴をあけてしまったことが分かりました。でも、ファン用コネクタ(白い2pinのコネクタ)との干渉を避けると、結果的にこの位置しかとれません。なので、やはり、各端子のネジ部はカットする必要があります。

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ファンも載せてみました。この写真ではパネルメータを外していますが、パネルメータの後ろのコネクタ(電流検出用の大きい方)がファンに干渉することが分かっています。コネクタ無しで直にはんだ付けするか、コネクタの後方部分をカットするしか無さそうです。それ以外は、なんとかギリギリといった感じ。

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DCDCコンバータの位置も確認します。少しスペースのあるシャーシと基板の間が候補ですが、水平に置くと基板の端がシャーシ(網側)に接触するので、なんらかの絶縁対策が必要です。DCDCコンバータを立てて置くか、網部にたかるようにすれば良いかとも思いますが、できるだけ空冷空気の流れを妨げたくないので、ちょっと考え中。

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結果的に、今回のフィットチェックの結論が次の写真です。可変抵抗をパネルメータ寄りに約5mm移動、出力端子全体を約2mm上方に移動することで、干渉リスクが低減し、全体のバランスが良くなりそうです。

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つづき

パネル面のレイアウトが決定したので、実際に加工に入っていきます。

それにしても、電源内部のスペースが無いことが改めて分かりました。組み立てについても一工夫いりそうです。

 

今回も、最後まで御覧いただきありがとうございました。

 

 

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*1:どうも台湾からの便だったようです